住田正一

鈴木商店船舶部に属し、金子直吉の秘書を務めた

住田正一

生年 明治26(1893)年
没年 昭和43(1968)年

愛媛県出身。広島県立第三中学校、第六高等学校を経て、大正7(1918)年、東京帝国大学法科大学政治学科卒。神戸の鈴木商店入社、同船舶部勤務。金子直吉の秘書を永く務めた。昭和2(1927)年国際汽船勤務。昭和19(1944)年同退社。昭和22(1947)年東京都副知事。

昭和29(1954)年呉造船所社長。昭和31(1956)年「廻船式目考、回船式目史料集成」により日本大学にて法学博士の学位を取得。昭和37(1962)年 呉造船所会長。昭和39(1964)年、同相談役。海運界で実業家として活躍するかたわら、海事史を研究。日本海事史学会会長。

なお、戦後運輸次官、全日空顧問をへて国鉄民営化後のJR東日本初代社長を務めたのは、住田正一の次男住田正二である。

なお、金子直吉名義の唯一の著書「経済野話」(大正13(1924)年巌松堂書店)は、東京ステーションホテル20号室で金子が住田に語った内容を住田が口述筆記の形でまとめたものである。

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