お家さん・鈴木よねが贈ったお宝の画像を紹介します。

2015.7.23.

光琳盆2.jpg当記念館の協賛企業・三輪運輸工業より貴重な写真のご提供をいただきました。同社は鈴木商店の中核企業・神戸製鋼所と共に歩み発展した総合物流企業ですが、同社の創業者・三輪徳太郎氏がお家さん・鈴木よねより寄贈されたと伝えられ、代々家宝として受け継がれて来た蒔絵広蓋(盆;三枚組)を写した珍しい写真です。(写真の盆の右下に"光琳"の銘が見えます。)

蒔絵広蓋(盆)の外箱には「梨地光琳蒔絵広蓋 三枚入子」の文字が見られます。江戸時代中期を代表する画家の一人で、装飾的な屏風絵の画風から「琳派」と呼ばれる画派の始祖として知られる尾形光琳の蒔絵工芸品は、光琳の独特な感性と多才な一面が表現されていると云われます。

お家さんは、三輪徳太郎氏と同郷の姫路の塗師・西田仲右衛門の三女として生まれ、漆器には格別の愛着を持っていたことからこの蒔絵漆器を贈ったことが想像されます。

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