鈴木商店にまつわるこんな話③「7月23日は米騒動の日」を掲載します。

2015.7.15.

3b783845.jpg富山に端を発した米騒動は全国に飛び火し、神戸においても暴徒化した群衆により大正7(1918)年8月12日、鈴木商店本店建物に火が放たれはかなくも灰燼に帰した焼き打ち事件は、歴史上の大事件となりました。

この米騒動の発端は、大正7(1918)年7月23日、富山県魚津港で米の県外(北海道)への積み出しを阻止する漁師の妻たちの集団行動が始まりでした。この時は、いち早くこの動きを察知した警察の説得で、騒動は一旦収まりましたが、その後抗議運動は県外に拡がり瞬く間に全国に米騒動が起こりました。

しかしながら、蜃気楼が見える街として知られる魚津では、近年まで米騒動が語られることはありませんでした。地元の人々は、全国的な騒動の発端となったことに強い罪悪感と不名誉な事件として受け止めてきたこと、さらに魚津、滑川出身というだけで差別を受けてきたことが大きな原因となったものです。

米騒動から80年目を迎えた平成10(1998)年、大町海岸沿いに「米騒動発祥の地」の石碑が建立され、当時米の積み出しを行った現存する旧十二銀行(現・北陸銀行)米倉を米騒動発祥の地として顕彰し、修理改修して平成23(2011)年7月23日より一般公開しています。また、大町海岸公園には、米積み込みモニュメントも建立し、魚津市は7月23日を「魚津米騒動の日」として後世に伝えることにしました。(写真は、米騒動発祥の地の石碑と後方の建物は改修した旧十二銀行米倉と説明板)

魚津米騒動の日 (魚津たびナビ Photoもご覧ください)

さらに魚津歴史民俗博物館にても、県内各地で起きた米騒動についての記録を展示して市民への広報活動を広めています。

魚津歴史民俗博物館「米騒動刊行物」

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