石油

石油は創業期からの取扱商品、鈴木商店は外油のパイオニア

◆帝国石油(旭石油を経て後に昭和シェル石油、現・出光興産)
 買収   大正7(1918)年
 所在地  東京 (採油事業 秋田)

◆旭石油(後に昭和シェル石油、現・出光興産)
 設立   大正11(1922)年
 所在地  東京

鈴木商店の石油事業は、明治15(1882)年先代鈴木岩治郎ほか7名の発起人により設立された「神戸石油商会」が初めで、共同油槽(石油タンク)を設置して舶来石油の安定供給を図った事業として特筆される。 

帝国石油は、当初秋田で採油事業を行っていたが経営不振となり、後藤新平の要請により大正7(1918)年、鈴木商店が買収、採油事業のほかにペルシャ原油の輸入や原油の精製にも乗り出した。

帝国石油は、大正11(1922)年旭精油系の(旧)旭石油と合併し、鈴木商店系列の新生「旭石油」となる。旭石油の初代社長には、鈴木商店とゆかりの深い川崎造船所の松方幸次郎が就任。鈴木破綻後、昭和17(1942)年旭石油、早山石油、新津石油3社の合併により、昭和石油が誕生する。

なお、鈴木破綻後、旭石油再建に尽力し、3社の合併を実現した鈴木商店の元東京総支配人・長崎英造が昭和石油初代社長に就任している。

昭和60(1985)年、昭和石油は、シェル石油と合併し、昭和シェル石油が設立された。平成31(2019)年、昭和シェル石油は出光興産と経営統合し今日に至っている。

関連リンク

  • 昭和石油(旧・旭石油)
  • ペルシャ原油を運ぶ帝石のタンカー「千珠丸」

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