羽幌炭砿にまつわる話シリーズ⑨「羽幌炭砿鉄道の蒸気機関車」をご紹介します。

2018.3.11.

5861蒸気機関車(当時)-thumb-autox240-6354[1].jpg今回は石炭と炭鉱の人々の夢を載せて疾走する「羽幌炭砿鉄道の蒸気機関車」をご紹介します。

「石炭産業は運搬業」といわれますが昭和16(1941)年12月14日、内陸の「築別炭砿駅」から国鉄羽幌線の「築別駅」に至る16.6kmを結ぶ羽幌炭砿鉄道が開通しました。そこには、羽幌炭砿創業時において鉄路の建設資材と機関車の調達にかかわる人々の筆舌に尽くしがたい苦労がありました。

創業当時の保有車両は蒸気機関車2両、貨車1両。昭和17(1942)年度の乗客数は12,208人、貨物輸送量は91,575トン、1日の運行は4往復で「築別炭砿駅-築別駅」間の運行に約2時間を要しました。

羽幌炭砿鉄が道開通20周年を迎えた昭和36(1961)年度の乗客数は約60万人、貨物輸送量は約100万トンで、運行時間もヤマの人々にとって待望久しかったディーゼルカーの運行により29分に短縮されました。



写真は、羽幌炭砿鉄道を初めて走行した鉄道省5860形蒸気機関車です。

詳しくは下記の関連記事をご覧下さい。

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