双日が歴史マンガ「総合商社 双日 未来を創造した先駆者たち」の第5巻「暗雲」を発行しました。

2023.10.7.

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双日の歴史マンガ第5巻「暗雲」が発行されましたのでご紹介します。

第5巻は第一次世界大戦終結年の前年、大正6(1917)年から話が始まります。大正6(1917)年4月に大戦に参戦した米国は、自力による大量の商船建造を決定するととともに同年8月、突然わが国に対し鉄材輸出禁止令の発令を伝えてきました。

これにより、船舶用の鉄材を主に米国からの輸入に頼っていたわが国は鉄飢饉の危機に直面することとなり、日本全国に大きな衝撃が走りました。

その後日本政府による交渉が不調に終わると、この状況を眺めていた鈴木商店の金子直吉は決然と立ち上がり、川崎造船所社長の松方幸次郎らと連携をとりつつ、自ら民間代表として駐日米国大使ローランド・S・モリスとの直談判に臨み大正7(1918)年4月から5月にかけて船鉄交換契約の成立を実現しました。

一方、同年7月に富山県魚津町で米騒動が起きるとたちまち神戸にも波及し翌月の8月12日、鈴木商店は東川崎町(現・神戸市中央区栄町通7丁目)の本店が焼き打ちされるという悲劇に見舞われました。(鈴木商店本店焼打ち事件)
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※右のマンガは金子直吉と駐日米国大使ローランド・S・モリスの直談判の場面です。

大正7(1918)年11月に大戦が終結すると膨大な特需は消滅し、反動恐慌ともいうべき不況が双日の源流である鈴木商店、岩井商店、日本綿花に襲いかかりました。

日本全体に暗雲が立ち込めていく中、この3社の先人達がそれぞれどのように困難を乗り越えようとしたのか、各社の経営哲学を垣間見ることができます。

このような極めて困難な時期においても3社の新たな事業への挑戦は止まることはなく、各社の共通点と相違点が次第に浮彫りになっていきます。

歴史マンガ第5巻「暗雲」については、下記の関連リンクよりご覧下さい。

なお、次回の第6巻(最終巻)も是非ご期待下さい。

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