辰巳会・会報「たつみ」シリーズ(59)「たつみ第59号」をご紹介します。

2023.12.2.

たつみ第59号表紙.png「たつみ第59号」は、平成8(1996)年3月21日に発行されました。前年の平成7(1995)年1月17日に発生した未曽有の大惨事"阪神・淡路大震災"のため「たつみ誌」の発行も休刊となり、2年振りの発行となりました。

 大震災発生は、平成7年度辰巳会本部新年例会が開催される当日でしたが、急遽中止、また同年5月に予定していた全国大会も延期され、同年10月25日に開催に漕ぎつけ会員の無事を確認しました。

 しかし、震源地に近い地区に拠点を置く「神戸製鋼所」を始め「太陽鉱工」「日本精化」「鈴木薄荷」「日塩」「ニチリン」「苅藻島」等、旧鈴木系企業のほか、鈴木商店ゆかりの「祥龍寺」には被害が発生しました。(詳細は、関連リンクをご覧ください。「阪神大震災と辰巳会」横田周作

◇「祥龍寺供養塔等の被災と復旧について」柳田辰巳

 大震災の爪痕は、祥龍寺にも及び、同寺近所に住む筆者(柳田富士松の孫、たつみ誌編集人・柳田義一の長男)が確認した被害状況を伝えている。

 同寺山門の大扉の破損、本堂瓦崩落、本堂内外の壁剥離が見られた他、「鈴木よね女史像」については、円形雪見灯籠二基倒壊・破損、「柳田富士松頌徳碑」の竿石ズレ、「金子直吉頌徳碑」の竿石転倒、「辰巳会物故者供養塔」については、最上部の空輪転落横転、笠石ズレ等の被害が発生した。「西川文蔵頌徳碑」については、幸い異常は見られなかった。(詳細は、下記の関連リンクをご覧ください。) 

◇「東洋遊園地株式会社」田中卓次

 大正15(1926)年、神戸製鋼所に入社後間もなく鳥羽造船所(鳥羽電機製作工場)に赴任し、後に神鋼電機の常務を務めた筆者が、鳥羽に存在した鈴木商店の経営になる「東洋遊園地株式会社」と称する異色な企業を述懐する。

 「東洋遊園地」は、大正6(1917)年に設立され、鳥羽市内に「待月楼」「對神館」「皆春楼」の三つの旅館を経営しており、いずれも好評を博していた。鈴木破綻後は、神戸製鋼所の経営に移ったが、実質の経営は鳥羽電機製作所に委託された。また、昭和10(1935)年には、同社の「樋ノ山遊園地」は、「鳥羽町遊園地」と名称を変え一般公開された。(詳細は、下記の関連リンクをご覧ください。) 

◇「辰巳会だより」(詳細は、関連リンクをご覧ください。)

 〇平成6年度全国大会:平成6年5月17日 於京都三条 料亭花斗 参加者60名 / 〇平成7年度全国大会:平成年10月25日 於ホテルオークラ神戸 参加者63名

 〇本部新年例会:平成6年1月27日 於 東明閣 参加者36名 / 〇本部秋季例会:平成6年10月24日 於神戸港クルージング 参加者26名

 〇東京支部新年例会:平成6年1月27日 於築地スエヒロ 参加者20名 / 〇東京支部春季例会:平成6年5月12日 於榛名湖周遊バス旅行 参加者17名

 〇東京支部新年例会:平成7年1月27日 於築地スエヒロ 参加者26名 / 〇東京支部春季例会:平成7年6月8日 於東京湾クルージング 参加者19名 / 〇東京支部秋季例会:平成7年11月2日 於椿山荘  参加者14名 

◇「辰巳会会員便り」(詳細は、関連リンクをご覧ください。)

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