築別炭砿でのラーメンカッターにより炭層を切削中の現場(昭和35年頃)

写真は築別炭砿での坑内のラーメンカッター(矩形状に炭層を切削する機械)により炭層を切削中の現場である。(「羽幌炭砿創立20周年写真集」より)  当時は、ラーメンカッターにより炭層の下部に切れ目を入れた後で発破を爆破し、石炭を回収する方法も採用していたようである。                                                                                  羽幌炭砿の創業時(昭和15)から終戦(昭和20年)ごろまでの石炭採掘方法は所謂「狸掘り」(*1)が中心であったが、昭和26(1956)年頃からの徹底した合理化・技術革新の推進により、機械による採炭法が本格化した。コールピックから始まり、コールカッター、シングルジブカッター、ダブルジブカッター、ラーメンカッター、ドラムカッターなどの採炭機器を使用する方法まで一気に機械化が進み、出炭量が急増して行くことになる。                                                                      (*1)地表の露頭から石炭を追って無計画に掘り進む採掘法である。狸の巣穴に似た不規則な採掘の跡が残ることからこう呼ばれた。                                                                            

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