キハ223気動車(平成26年7月)

キハ223は国鉄キハ22形と同一仕様の本格的な寒冷地向け大型気動車(ディーゼルカー)で、富士重工業製である。運転台窓にワイパーの代わりに取り付けられた雪よけの旋回窓(鉄道車両や船舶などのフロントウインドシールド[主に操縦席・運転席の前面窓]の表面に付着した水滴や雪などを振り飛ばし、乗員の視界を確保するための装置)が特徴である。昭和35(1960)年から昭和41年(1966)にかけて3両(キハ221、222、223)が順次増備され、羽幌炭砿鉄道における旅客輸送の主力車両となった。昭和45(1970)年12月の羽幌炭砿鉄道廃線後は、3両とも茨城交通(現・ひたちなか海浜鉄道)に譲渡され湊線で最後の勤めを果たした。キハ223は白地に赤・青帯の茨城交通色となり、平成21(2009)年7月26日の「さよなら運転」を最後に廃車となったが、幸いにも同年12月に羽幌炭砿鉄道時代の色に復刻され、埼玉県さいたま市緑区の「ほしあい眼科」の敷地内に静態保存された。なお、キハ221は平成10(1998)年に廃車となり、平成21(2009)年に解体された。キハ222は平成26(2014)年12月6日に感謝イベントが開催され通常運転を終了した。

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