鈴木商店ハンブルグ出張所

鈴木商店の海運事業の情報収集拠点として大きな役割を担う 

 鈴木商店ハンブルク事務所は、住所録から出張員事務所と推測される。

 ハンブルグ出張員事務所 K.Endow Esp.,Representative of Suzuki & Co., Ltd.Steinhoeft II, HAMBURG

 大正8(1919)年、川崎造船所、鈴木商店が中心となって国際汽船が設立され、ストックボートの本格的な運用が始まり、大正10(1921)年、川崎造船所、川崎汽船、国際汽船3社の保有船舶の共同運航「Kライン」が結成され、鈴木商店が総代理店となって欧州、アメリカ、アジアを結ぶ三国間航路が開設された。

 大正11(1922)年、川崎汽船は日本/欧州航路、日本/北米航路の開設を皮切りに、大正13(1924)年、ニューヨーク/ハンブルク航路、西周り世界一周航路、カルカッタ航路をそれぞれ開設、さらに大正15(1926)年、北太平洋航路、ウラジオストック航路を開設し大きな実績を挙げた。

 こうした背景から鈴木商店は、欧州航路の拠点・ハンブルクに出張員事務所を設けた。

関連資料

  • シュタインヘーフトの街並み
  • シュタインヘーフト地図
  • 1930年代初頭のハンブルク港

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