関門の鈴木商店ゆかりの企業訪問シリーズ⑤前田組を掲載しました。　

2014.11.3.

シリーズ5番目は、前田組を紹介します。同社は前田金次郎によって地元・大里に創業された建築請負業です。鈴木商店が関門地区に展開した一大コンビナート建設の一翼を担った企業です。

鈴木商店の飛躍とともに業容拡大し、関門の鈴木商店の主要な工場の請負業者として実績を残しました。鈴木商店初の大規模臨海工場となった「大里製糖所（現・大日本明治製糖）」、鉱滓煉瓦造りの「帝国麦酒（左の写真；後の桜麦酒を経て現・サッポロビール）」を始め「大里製粉所（現・日本製粉）」の建設では、技師長・米田龍平の下で当時としても建築的に珍しい木筋木造6階建ての建物を建設するなど、多くの実績を残しました。

前田金次郎は大正末期の世界的な不況到来を危惧して一切の事業から撤退してしまいます。このため前田組に係わる資料等はほとんど残されていません。しかし、鈴木商店の飛躍を側面から支えた欠かせないパートナーでありました。

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関門の鈴木商店ゆかりの企業訪問シリーズ⑤前田組