"タイムトラベル系旅行ライター"松村真人氏の新著「走らなかった鉄道 未成線を追う」をご紹介します。

2020.11.15.

走らなかった鉄道 松村真人.jpg 当鈴木商店記念館の編集協力者で旅行ライターの松村真人氏が、鉄道未成線探索の集大成となる「走らなかった鉄道 未成線を追う」を神戸新聞総合出版センターより上梓されました。

 完成した鉄道路線を「既成線」と呼ぶのに対して、未完成の路線を「未成線」と云う。未成線に魅せられた著者は、開業路線の歴史を「地層」に例えれば未成線の歴史は「断層」であるとし、鉄道として当たり前のものが存在しないからこそ、見えてくるものがあると日本全国の未成線の魅力を尋ね歩いた。

 本書では、"未成線の歩き方"から始まり、全国の未成線を"国鉄編"と"公営・私鉄編"に分類して自ら探索した路線を現地ルポ形式にまとめている。

 なお、トピックスとして著者が関心を持つ鈴木商店が手掛けた鉄道事業について触れている。計画の段階で、或いは工事が進んでいたにも拘わらず実現しなかった未成線路線や鈴木商店破綻後、鈴木の再興を賭けて系列の太陽曹達(太陽産業を経て現・太陽鉱工)が開発した羽幌炭砿の石炭運搬のために運行した羽幌炭砿鉄道(名羽線)を紹介している。(詳細は、本書「鈴木商店と鉄道」他をご覧ください。)

  

 

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