地域特集>愛媛に鈴木商店ゆかりの地「日本酒類醸造宇和島工場(宇和島市)」を追加しました。

2020.6.1.

日本酒類醸造宇和島工場.png 愛媛県南部(南予地方)の中心都市・宇和島市は、宇和島城(藤堂高虎が築城)を中心に発展した旧城下町。

 明治40(1907)年、地元のサツマイモを原料として酒精(アルコール)を製造する目的で福井春水、長瀧嘉三郎、高辻重太郎などの有力者によって北宇和郡八幡村(現・宇和島市)に「日本酒精」が設立された。その後身会社「日本酒類醸造」は、天才技師・大宮庫吉が開発した新式焼酎"日の本焼酎"が爆発的な売れ行きを記録しました。

 然しながら、その後の焼酎メーカー乱立から経営不振に陥った同社は、宇和島出身の山下亀三郎を通じて鈴木商店に支援を求め、大正6(1917)年、鈴木系の九州大里の「大里酒精」との合併により同社は、新生「日本酒類醸造・宇和島工場」として新たな船出を始めました。「大里酒精」は、「日本酒類醸造・大里工場」となり、新会社は宇和島と大里の両工場を有する本邦最大の焼酎メーカーとなりました。

 工場長・大宮庫吉は、鈴木商店による買収を快しとせず、日本酒類醸造を離れ、京都伏見の四方(よも)合名会社(後の宝酒造)に部下17名と共に移りました。

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