神戸新聞に4月3日(日)から、鈴木商店の軌跡をたどる連載「遙かな海路 巨大商社・鈴木商店が残したもの」が始まります。  

2016.3.8.

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神戸新聞社は、来年、神戸港が開港150年を迎えるのを機に、明治7(1874)年に神戸に創業し日本一の総合商社となりながら、昭和2(1927)年に破綻を余儀なくされた鈴木商店の軌跡をたどる記事を4月3日(日)から1年にわたり、50回程度、日曜日の朝刊に連載することを決定しました。

※左の写真は鈴木商店躍進の象徴であった神戸市東川崎町(現在の中央区栄町通7丁目)の鈴木商店本店(関西建築界の長老・河合浩蔵設計による、旧みかどホテル)です。




この度、神戸新聞(2016.3.6朝刊)に、連載スタートの「社告」および「特集記事」が掲載されましたのでご案内します。

同紙の「社告」では、「遙かな海路 巨大商社・鈴木商店が残したもの」(連載のタイトル)と題し、来年、神戸港が「開港150年」を迎えるのを機に、神戸に個人商店として創業し、その後、お家さん・鈴木よねと大番頭・金子直吉を頂点に、大正6(1917)年には売上高においてライバルの三井・三菱を凌ぐ日本一の総合商社となり、今も神戸製鋼所、双日、帝人などに代表される数多くの企業の礎を築いた鈴木商店の軌跡をたどることにより、その波乱の歴史と先人たちの苦闘を描き、今に残した教訓を探ること等を趣旨として、この連載がスタートすることが告知されています。

特集記事では「戦前、神戸にあった日本最大の商社 鈴木商店 遺産をたどる」と題し、NHKの朝ドラ「あさが来た」の時代考証を担当された宮本又郎(またお)・大阪大学名誉教授が、大きく時代が変化する明治から大正、昭和初期にかけての時代背景、当時の二大女性実業家、広岡浅子と鈴木よねの経営者としてのタイプの違い・共通点、「国のため」・「生産こそ最も尊い経済活動」との信念を持ち、チャレンジ精神と果敢な行動力を持った金子直吉のようなリーダー待望論等に言及され、当時と同様変化の激しい波乱の時代ともいえる現在において、その歴史を振り返り、これからの時代をどう生きていくのか、それぞれが考えるきっかけになれば、と語っておられます。

これに先立ち、1月18日(月)~20日(水)には、鈴木ゆかりの地(神戸・相生・網干)を巡る同紙の取材が実施されました。この取材に際しましては、当記念館が取材対象となる場所、企業、施設などの選定・訪問スケジュールの作成・取材先のアポイントメント取得などに協力し、あわせて記念館の編集委員らが同行し、同紙からルポルタージュ形式によるインタビューを受けました。

なお、同紙は当記念館および双日総合研究所のアテンドにより、近日中に鈴木商店ゆかりの企業のトップ・役員の方々へのインタビューを実施されます。また、当記念館は連載のためのオリジナル原稿30数回分を同紙に提供する他、この連載企画に全面的にご協力させていただいています。

いよいよ連載スタートが告知され、4月3日(日)からの連載スタートが大変楽しみになってまいりました。
当記念館では、毎週日曜日に掲載される新聞記事を順次「編集委員会ブログ」にて公開してまいりますので、ご期待下さい。

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