⑤台湾総督府博物館(現・国立台湾博物館)

台湾の近代化に貢献した児玉源太郎・後藤新平の功績を顕彰

日本統治時代の明治41(1908)年に台湾総督府の博物館として設立された台湾最古の博物館である。この建物は第4代台湾総督・児玉源太郎と第3代民政長官・後藤新平の功績を記念して「児玉後藤記念館」として建設されたが、大正4(1915)年の工事完了と同時に台湾総督府に寄付され「台湾総督府博物館」として開館された。

その後第二次世界大戦後の1949年、国民政府により「台湾省立博物館」と名づけられ、1999年に再度「台湾国立博物館」と名称が変わり現在に至っている。

列柱とドームを持つギリシャ風の建物内部には、イタリア産の大理石がふんだんに使われ、天井のステンドグラスには児玉家の家紋である軍配団扇と後藤家の家紋である藤を組み合わせた図案が使われた。 

台湾総督府博物館には、児玉源太郎と後藤新平の銅像が1階ロビーに置かれていたが、戦後国民政府はこの2体の立像を撤去した。その後2008年に当博物館設立100年記念を機に3階に設置して展示されるようになった。

現在、同博物館の一部改修のため、再び2体の像は保管・修復倉庫(南門園区内にある古遺修復所)に移されており、元の3階の展示コーナーに戻されるのか、またその時期についても未定とされている。                                  

 

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