⑩台北カネタツ

鈴木の商権を引き継ぎ、カネ辰の暖簾を守る

昭和2(1927)4月鈴木商店が破綻、台湾での残務整理が進む中、鈴木商店元社員、関係者により同年616日、鈴木の商権を引き継いで、台北カネタツ(株)、台南カネタツ(株)が相次いで設立された。

台北・台南両カネタツには、社長を置かず、専務による経営体制とし、台北カネタツには、鈴木商店台北支店長代理で樟脳主任だった肥後誠一郎が専務となり、取締役には平高寅太郎、台北支店長だった竹内虎雄ほか鈴木の関係者が名を連ねた。

台北カネタツの事務所は、昭和初年当時の地図によれば鉄道ホテル(現在の新光三越)の向い側で、大倉商事の隣に置かれた。当時の住所は、表町2丁目8番地(後の北門町8番地)現在の新光三越の正に向かい側に当たる。

                                   

  • 台北カネタツ(右下の鉄道ホテルの向い側)
  • 台北カネタツ

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