⑥台中・雲林・嘉義と鈴木商店

 

鈴木商店は明治43(1910)年北港製糖を設立した。台湾中部に位置する北港、月眉を製糖区域としたが、台南や高雄など台湾の南部の肥沃な製糖区域は台湾製糖、塩水港製糖、大日本製糖、明治製糖といった先発の製糖会社に押さえられていたからである。出遅れた鈴木商店がとった手段は買収・合併戦略であった。製糖区域が近い内地資本の東洋製糖、斗六製糖の株式を買収、役員を送り込み、これらの製糖会社を相次いで合併させた。こうして早くも大正4(1915)年には、新たに南靖、烏樹林、斗六、烏日の製糖区域を加えた新生・東洋製糖が誕生、前記四社と並んで「五大製糖会社」と称された。こののち鈴木商店の製糖事業は、台湾中部を拠点とし新竹、桃園、宜蘭へと北進していくことになる。

鈴木商店の出張所がおかれた嘉義は、阿里山森林鉄道の起点である。阿里山は良質のヒノキを産出することで知られ、鈴木商店にとっても重要な取扱品目の一つとなっていた。

関連資料

  • 東洋製糖月眉製糖所
  • 東洋製糖南靖製糖所
  • 阿里山森林鉄道阿里山駅

TOP