⑦東工業(旧・東レザー)

鈴木商店の化学工業の原点

設立   明治40(1907)年
所在地  大阪市此花区高見1丁目901番地(旧:大阪府西成郡稗島村字赤須901-1)

明治40(1907)年大阪に設立した「東レザー」は、翌明治41(1908)年、鈴木商店、太陽レザー、久村清太の三者により設立した「東京レザー」を吸収し、久村を技師長に迎え、久村のレザー研究を全面的に支援。久村のレザー特許を実用化する当時日本最大規模の工場を大阪・西成に設立し、久村は太陽レザー時代に開始していたビスコース法レーヨン(人造絹糸)の研究を継続する。東レザーは、経営する事業が多角化したため、大正4(1915)年、「東工業」と改称した。

東工業から二つの事業が生まれた。一つは、人造絹糸への進出で(帝国人造絹糸)、もう一つは、ファイバー(硬質繊維板)への進出である(東洋ファイバー、日沙商会)。

なお、東工業創業地は、日本窒素肥料ー古河鉱業・古河電気工業ー東亜ペイントーラサ工業・大阪工場ーラサ国際スケートリンクを経て高見フローラルタウン(UR都市機構七番街マンション)として蘇っている。

関連資料

  • 東レザー久村研究室
  • 久村清太
  • 東レザー敏馬ゴム工場(後の日本輪業(ニチリン))

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