⑪日本香料薬品(旧:再製樟脳より分社)

再製樟脳を起源とする日本香料薬品

鈴木商店樟脳事業から発展し、大正8(1919)年神戸・脇浜に設立された「再製樟脳」に由来する日本香料薬品は、昭和2(1927)年、再製樟脳の付帯事業の香料部門が分社化して誕生した。創業時には、再製樟脳の敷地内で製造を開始した。

鈴木商店破綻により、再製樟脳は鈴木系列を離れ独自の歩みをスタート、日本香料薬品は昭和5(1930)年、自社社屋、工場等を再製樟脳に近い神戸・脇浜町に確保して事業を再開した。なお、鈴木商店時代の鈴木化学研究所の設備及び蔵書の一切は、日本香料薬品側に移管されている。

現在の日本香料薬品は、食品香料部門と各種テルペン化合物をベースとする工業薬品部門の両部門を持つ食品原料メーカーとして実績を挙げている。

日本香料薬品のロゴ(NKYインダイヤモンド)は、鈴木商店由来のダイヤモンドを使用し、鈴木との繋がりを今も伝えている。

  • 日本香料薬品(平成4(1992)年撮影)
  • 工場全景(昭和5(1930)年撮影)
  • 社章、由来は「SZK イン ダイヤモンド」

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