⑤脇浜の神戸製鋼所

鈴木商店と共に港神戸から世界へ発信した神戸製鋼所

神戸製鋼所の前身・小林製鋼所が、東京の書籍商小林清一郎により神戸・脇浜(現在の神戸市中央区脇浜町)に建設されたのは、明治38(1905)年のことであった。

小林製鋼所の経営を引き受けることになった鈴木商店は、同年神戸製鋼所と改称し、直営工場として運営する。技術的に未熟なこともあり操業難から再三経営不振に陥り工場閉鎖も度々協議されたが軍需関係の受注が立ち直りのきっかけとなり、明治44(1911)年鈴木商店から分離独立。 鈴木商店全額出資(資本金140万円)の株式会社神戸製鋼所が誕生した。 

現在の神戸製鋼所の製造拠点のうち主力の鉄鋼事業は、脇浜から高砂、灘浜に移り、本社機構をかつての創業地に近い脇浜海岸通に置いている。

  • 創業時の神戸製鋼所
  • 明治43年頃の拡張工事の風景
  • 工場全景

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