④神戸高商(現・神戸大学)

鈴木商店の近代化を推進した神戸高商出身者たち

神戸高等商業学校(現・神戸大学)は、東京高等商業学校(現・一橋大)に次ぐ官立第二の高等商業学校として、明治35(1902)年神戸市葺合町筒井村(現在の神戸市中央区野崎通)に設立された。

東京高商との違いを明確化するため、神戸高商では「学理と実務の両立」を重んじる校風を生んだ。

創立準備から20数年間初代校長を務めた水島銕也(みずしまてつや)の下からは、出光佐三、高畑誠一、永井幸太郎、伊藤忠兵衛などが巣立ち、後に大正から昭和を代表する財界人となった。

新興財閥の鈴木商店には高畑、永井、西川政一(日商第4代社長)を始め多くの神戸高商出身者が入社した。神戸高商卒業生の就職先としては、地元の鈴木か、三井かと云われ、大正8(1919)年には一挙に19名が就職し、昭和2(1927)年までには120名を超える神戸高商出身者が入社している。水島校長と金子直吉が昵懇だったことから優秀な卒業生が推薦された。一方では、鈴木内部で高商派とよばれ高知商業出身者の土佐派との確執が生まれた。

神戸高商は、昭和4(1929)年大学昇格し、「神戸商業大学」と改称、昭和10(1935)年、現在の神戸・六甲台(神戸市灘区六甲台町)に移転。その後、「神戸経済大学」と改称された後、昭和24(1949)年新制「神戸大学」としての歩みを踏み出した。

  • 現在の神戸大学
  • 創立時の神戸高商(神戸市葺合町筒井村)
  • 初代校長水島銕也

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