③神戸女子商業(現・神戸市立神港橘高校)

女子にも商業教育をとの思いから・・・

「女子にも商業教育が必要」と信じるお家さん・鈴木よねの援助により大正6(1917)年わが国初の公立女子商業学校となる「神 戸女子商業」が神戸・元町に誕生した。

当時の女生徒達は、年一回須磨の鈴木邸宅に招待され、広大な屋敷で演芸や模擬店などで歓待されるのが常だったと伝えられている。

神戸女子商業の校章は、神戸市章と商の字の下にKGCS(Kobe Girl's Commercial School)の頭文字を配し、よねさんの誕生日の満月にちなんだ丸で囲んだデザインが制定され たという。

鈴木よねは、神戸女子商業創設の功労者「鈴木よね刀自」として現・神戸市立神港橘高等学校の前身である神戸市立神港高等学校の沿革史にも残されている。

神港高等学校は、昭和24(1949)年に神戸女子商業の後身の神戸市立湊商業高等学校と神戸市立神港商業高等学校が統合され、通称「市神」として親しまれて来たが、平成28(2016)年4月に神戸市立兵庫商業高等学校と再統合・再編され、校名は神戸市立神港橘高等学校となった。なお、新高校の校舎は新たに旧・新港高校の敷地内に建設され、学科は「みらい商学科」の単科制となった。

関連資料

  • 神戸市立神港橘高等学校
  • 創立時の神戸女子商業
  • 神戸女子商業の校章

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