羽幌本坑の坑口浴場

鉱員の間で待望久しかった浴場

昭和35(1960)年11月30日、築別炭砿において待望久しかった坑口浴場が完成し、その後羽幌本坑、上羽幌坑にも浴場が完成した。厳しい作業を終え、炭塵で真っ黒になった鉱員たちが体についた汚れをとり、疲れを癒すために浴場は無くてはならない施設であった。

羽幌本坑の坑口浴場は昭和40(1965)年6月に完成した運搬立坑の建物内部に運転室、鉱務課・電気課・開発課の事務室、ロッカー室、売店などとあわせて設けられた。浴場の場所は玄関口を入り、突き当たりの繰込待合所、安全灯室の廊下を挟んで左側にあった。

坑口浴場では石鹸はもとより櫛、ポマードなども一切会社の支給。この坑口浴場の完成により、坑内勤務者の出退勤時の服装は一般のサラリーマンと変わらなくなった。    


  • 羽幌本坑の坑口浴場跡(平成26年7月)
  • 羽幌本坑の坑口浴場跡(平成19年4月)
  • 羽幌本坑の坑口浴場(当時)

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