築別炭砿消防団庁舎

留萌管内一の規模を誇る消防団庁舎

昭和23(1948)年3月、羽幌町では戦時下の羽幌警防団にかわって羽幌町消防団が組織され、次いで昭和26(1951)年6月、羽幌町消防本部が設置された。炭鉱地区には昭和23年4月に築別炭砿消防団が、翌昭和24(1949)年4月には羽幌炭砿消防団(後・羽幌砿消防団)が新設された。これらの消防団は後日、羽幌町消防本部の直轄になる。

昭和42(1967)年12月8日、築別炭砿消防団庁舎は雪の中の突貫工事を経て完成した。場所は辰巳橋のすぐ東側に位置していた。

クリーム色に仕上げられた1階鉄筋モルタル造、2・3階木造モルタル造、スチーム暖房完備の地上3階建の新庁舎は消防団の建物としては管内一を誇る規模であった。

1階には消防車3両を収容できる車庫があり、2階は消防署員2名の住宅にあてられ、3階には事務室、休息室、ホース乾燥のスペースがあった。

現在、建物の痛みが進行しており2階、3階部分は崩落してすでに無く、1階部分を残すのみとなっている。

  • 築別炭砿消防団庁舎跡(平成26年7月)
  • 築別炭砿消防団庁舎(当時)
  • 築別炭砿消防団庁舎の消防車両(当時)

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