(B)-⑩大五商事羽幌砿給油所

羽幌炭砿鉄道の直営会社傘下の給油所

昭和35(1960)年12月1日、大五商事は羽幌炭砿鉄道の直営会社として設立され、社長には親会社の嶋内義治常務が就任した。

当初の設立趣旨は、東京を中心とする本州方面から炭砿の街で必要とされる生活物資を搬送し、安価に提供することによって炭砿の従業員の生活向上に寄与し、一方では炭砿の合理化による余剰人員の吸収をはかるというものであったが、生活物資の主要品目が食料品であったため、同じく羽幌炭鉱鉄道の系列会社であった「京北海運」(社長は親会社の町田叡光社長)の船舶による物資搬送に時間がかかり過ぎることがネックとなり、当初の意図通りには進展しなかった。

昭和38(1963)年、同社は砿業所直轄の配給所を傘下に収め、ガソリン等の配給業務を開始した。この配給所の一つが、羽幌砿給油所である。同社は、同時期にヤマの住民の大切な生活物資を供給する大五百貨店を経営していた。

羽幌砿給油所は、羽幌本砿商店街のやや藤見橋寄りに位置していた。当時の給油所の看板のロゴマークは鈴木商店の系列企業、「昭和石油」(後・昭和シェル石油、現・出光興産)であり、同社の油を配給していたことが分かる。

現在建物などはほとんど残っておらず、外壁のみが当時の面影を偲ばせている。

  • 大五商事羽幌砿給油所跡(平成25年頃)
  • 大五商事羽幌砿給油所跡のプレート(平成25年頃)
  • 大五商事羽幌砿給油所(当時)

    昭和石油のロゴマークを確認することができる。

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