炭砿アパート

近代的でお洒落なアパート

昭和44(1969)年8月、鉄筋コンクリート造り4階建の炭砿アパート2棟48戸が完成し鉱員が入居した。同年9月には、さらに2棟48戸が完成した。

場所は辰巳橋のすぐ北東側、末広町一丁目(炭砿住宅発祥の地)である。グリーンとブルーの屋根、クリーム色の壁、水洗トイレ完備という近代的でお洒落な建物であった。しかも、家賃、電気代、水道代、燃料代はすべて会社負担であった。

しかし、この時すでに炭砿の閉山がわずか1年余り先に迫っていた。

平成26年7月に炭砿アパートを訪れ特別にある一室に入らせて頂いたところ、整理箪笥、優勝カップ、動物の置物、空のビール瓶などがつい最近まで人々が住んでいたかのように当時のままの姿で残されているのが大変印象的であった。

現在は建物全体が木々に覆われつつある。建物自体の傷みも急速に進行しており、すでに4棟の大部分の屋根が崩落している模様である。

  • 築別川越しに望む炭砿アパート群跡(平成19年4月)
  • 炭砿アパート跡(平成26年7月)
  • 炭砿アパート(当時)手前の三角屋根の大きな建物は羽幌炭砿鉄道病院。

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