⑱大五ビル

かつての羽幌炭砿鉄道本社ビル

昭和28(1953)年7月の朝鮮戦争終結に端を発する石炭不況の中にあって、羽幌炭砿鉄道は徹底した合理化を進めつつあった。そんな中、同社は札幌市中央区大通西五丁目の一等地1,823.5平方㍍を買収。昭和28(1953)年4月、「大五ビル」(地上5階建地下1階)の建設に着工した。昭和29(1954)年8月竣工。ビルの名称は地番(大通西五丁目)に因んで命名したものである。

一時、全館「貸ビル」として他の企業に貸与していたが、昭和36(1961)年4月に、さらに二階(6階部分と7階部分)を増築、地上7階建地下1階とし、7階の全フロアを同社本社事務所とした。     

ここが会社のシンボルでもあり、将来の発展のための本陣となった。因みに、高畑誠一が率いる日商㈱札幌支店もこの「大五ビル」に入居していた。          

当時は軍艦ビルとも呼ばれ、外壁の一部には大理石、内装の階段のてすりやドアノブ、窓の鍵には真鍮を使うなど重厚な造りであった。

「大五ビル」は現在も現役として活躍しており、大通美術館や一般企業が入居している。手すりなどは今も丁寧に磨かれており、建設当時と変わらない美しい輝きを放っている。

  • 大五ビル(平成26年8月)
  • 大五ビル内部の真鍮の手すり(平成26年8月)
  • 5階建の頃の大五ビル

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