関門の鈴木商店ゆかりの企業訪問シリーズ ⑩神鋼メタルプロダクツ(旧・神戸製鋼所門司工場) 

門司・大瀬戸湾の大里本町から小森江に至る片上海岸沿いには、門司麦酒煉瓦館(旧・帝国麦酒)を始め関門製糖(旧・大里製糖所)、ニッカウヰスキー門司工場(旧・大里製粉所、大里酒精製造所)など鈴木商店ゆかりの企業の煉瓦造りの建物が現存している。JR小森江駅近くには、鹿児島本線の線路を挟んで東邦金属(旧・日本冶金)の向かいの海側に神鋼メタルプロダクツ(旧・神戸製鋼所門司工場)がある。

昭和63(1988)年、神戸製鋼から門司工場が分離され、門司伸管工業と統合して誕生した神鋼メタルプロダクツの工場内には、鈴木商店の境界杭、煉瓦造りの工場外壁、神戸製鋼所門司工場の表示が残る事務所棟など歴史を感じる建物が今なお残されている。

門司区小森江の本社・工場は、敷地面積52,000㎡、建屋面積32,400㎡の規模で創業時からの銅・銅合金管を始め、モールド、複合製品、熱交製品等の製造ラインに加え、表面処理(ケニコート)設備を有する神戸製鋼グループの「総合非鉄加工メーカー」として躍進している。

  • 現在の神鋼メタルプロダクツ
  • 神戸製鋼所門司工場の表示の残る事務所棟
  • 合名会社鈴木商店の境界杭

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