鈴木商店ゆかりの企業訪問シリーズ⑪「日比製煉」を訪問しました。(2022年3月25日)

2022.3.29.

DSC_0206 - コピー.JPG 鈴木商店の非鉄金属製錬事業の出発点となった「日比製錬所(日本金属・日比製錬所)」は、現在"三井金属鉱業"系の「日比製煉(株)日比製煉所」として発展し、三井金属グループの銅製錬事業は、高純度の製品"TAMANO"ブランドとして世界的に高い信頼を得ています。

 日比製煉所が操業する日比(岡山県玉野市日比)は、古くは北前船の寄港地で瀬戸内海の要港として栄え、多くの商家や遊郭が建ち並んだ港町で、現在は日比製煉所の他、日比製煉所と同様、100年を超える歴史を持つ三井造船・玉野事業所が同地での船舶建造事業から撤退を決め、事業の一部(艦艇建造)は三菱重工に移譲することが明らかにされています。日比(玉野市)の船舶建造の再生に地元の期待が寄せられています。

 42 大正中期の日比製錬所③.jpg「日比製煉所」は、鈴木商店時代の製錬工場建屋等は既に閉鎖撤去され、新たに広大な敷地が拡張されました。鈴木商店の事業は三井金属鉱業㈱日比製煉所として長く引き継がれ、後年の組織改編等により、現在では三井金属グループの日比製煉㈱の運営の元、日比共同製錬㈱玉野製錬所として生産活動を担う形で製造一貫体制を整えました。鈴木時代に建造されたレンガ造りの大煙突(通称"太郎"煙突)は、今なお山頂より日比の町を見守っています。

左の写真は、大正中期の日比製錬所(日比製煉よりご提供いただきました。)

 

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